カバーが薄くて柔らかいとなぜスピンが掛かるのか?

カバーが薄くて柔らかいとなぜスピンが掛かるのか?

(質問)

キャスト・ウレタンカバーとは?の中で、TSU(熱硬化性ウレタン)は耐久性が高く薄いカバーができるという話がありました。
では、カバーが薄いとどのようなメリットがあるのですか?

(ディーン・スネルの回答)
薄くて柔らかいカバーのボールを打つと、ウェッジのフェースの溝が内側のマントル層を掴み、フェイスの上をボールが長く乗るため、打ち出しが低くスピンが掛かります。
一方、厚く硬いカバーはフェイスの溝がマントル層まで届かないため、ボールはフェースの上を滑ります。そのため、打ち出し角が高く、スピンが掛かりにくなります。

なお、スネルのMTB(マイツアーボール)で採用しているTSU:熱硬化性ウレタンは、非常に薄いカバーを作ることができます。しかも柔らかくするほど耐久性が上がります。
比較的安価なツアーボールで採用されているTPU:熱可塑性ウレタンは、TSUほどカバーを薄くできませんし、一般的に柔らかくすると耐久性が落ちてしまいます。

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